【Part1】製販分離ってなに?品質を保ちつつ時間短縮もできる手法とは
2023.03.13
製販分離ってなんだろう…?
うぇ~ん、先生!!
ど、どうしたんだね、そろばん君?
さっき、たまこちゃんとデンタくんが「せいはんぶんり」について仲良く話してたんですけど、僕は何のことかさっぱりで…話についていけなくて…。
ほほ~、「製販分離」かぁ。会計事務所の未来を考える上では非常に重要なキーワードになる言葉だね。
そうなんですか!知らなかった…(汗)先生、もっと詳しく教えてください!
よし、それでは本日は「製販分離」をテーマにお話をしよう。会計事務所存続に欠かせないものと言っても過言ではない。心して聞くように。
はい!!
会計事務所の製販分離
「製販分離」とは、簡単に言うと製造部門と販売部門に業務を分けることじゃ。
例えばパン屋さんでは「パンを作る人」「お店で売る人」が違うように、製造する人と販売する人が分かれているだろう。これが製販分離というものだよ。
例えばパン屋さんでは「パンを作る人」「お店で売る人」が違うように、製造する人と販売する人が分かれているだろう。これが製販分離というものだよ。
なるほど~。会計事務所でも製販分離ができるんですか?
もちろん!それでは、製造は「作業」、販売は「仕事(知的生産)」と考えてみよう。
事務所によってどちらにどの業務が当てはまるかは異なるが、わしの知人の事務所では月次監査において、資料(データ)入手・データ入力・監査などの試算表を作成する工程を製造、試算表を用いてお客様とお話する工程を販売と分けておる。
事務所によってどちらにどの業務が当てはまるかは異なるが、わしの知人の事務所では月次監査において、資料(データ)入手・データ入力・監査などの試算表を作成する工程を製造、試算表を用いてお客様とお話する工程を販売と分けておる。
わぁ、製販分離されてる!
でも、いちいち業務を分けずに一人でやっちゃった方が…。慣れてるし早く終わる気がしますけど…。
でも、いちいち業務を分けずに一人でやっちゃった方が…。慣れてるし早く終わる気がしますけど…。
果たして本当にそうだろうか?
違うんですか?
もし、担当者が一人で全ての業務をおこなっていると、そのスタッフのやり方が事務所のノウハウ・品質になってしまう。
つまり、そのスタッフが居なくなるとノウハウはなくなり、業務品質も保たれなくなってしまう。
つまり、そのスタッフが居なくなるとノウハウはなくなり、業務品質も保たれなくなってしまう。
確かに…。
さらに、一人で様々な業務を処理するよりも、範囲を絞った方が処理能力は格段にアップする。
ひとつの仕事を専門的にする方が機能的に優れていると言えるんじゃ。また、それぞれに役割分担することで、各業務のスペシャリストを育成することもできる。
つまり、効率化による時間短縮や職員の育成までもできるというわけだ。
ひとつの仕事を専門的にする方が機能的に優れていると言えるんじゃ。また、それぞれに役割分担することで、各業務のスペシャリストを育成することもできる。
つまり、効率化による時間短縮や職員の育成までもできるというわけだ。
すごい!
分業によって品質の確保と効率化を図ろうというのが、「製販分離」という考え方じゃよ。
ということは、品質を保ちつつ時間短縮もできるというわけですね!
ザッツライト!
すごい!やりたい、僕も製販分離やりたい!
ほっほっほっ。興味を持ってくれたようだね、その意気だ!行動しようと思うことが、未来を拓く第一歩だよ。
……でも、どうやって取り入れればいいんだろう…。
まず取り組むべきことは「業務の分解」だ。
「業務の分解」?
そうだ。それでは、実際にどうすれば良いのかについては次回お話することにしよう。
はい!宜しくお願いします!!